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レオナルド・ダ・ヴィンチの作品発見! 〜 イタリア美術

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品発見! 〜 イタリア美術
美しき姫君。
新聞にレオナルド・ダ・ヴィンチのニュースがあり、レオナルドの作品に、また新たに1作が加えられたようです。
かなり長い間、この作品は19世紀にイタリア遊学中のドイツ人の無名画家が、レオナルドの絵画を模写したものかもしれないと言われていました。

1998年にNYのクリスティーズのオークションでは約2万ドルで落札され、「ルネサンスのドレスを着た少女」と英語で名付けられていました。
(イタリアでは『La Bella Principessa/ 美しき姫君』)

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品発見! 〜 イタリア美術
指紋が見つかった場所
2009年になって、この作品から「指紋」が発見!!(ちょうど少女の額の左側の辺り)
この指紋は人差し指か中指のものと考えられ、それがバチカン美術館収蔵のレオナルド作「荒野の聖ヒエロニムス」から発見された指紋と「高度に一致する」ことが判明したのです。
そして徹底的な調査が始まりました。
この調査に参加したのは、レオナルドの研究では第一人者でオックスフォード大学名誉教授のマーティン・ケンプ氏とフランス人エンジニアのパスカル・コット氏。

この作品は左利きの画家によるものであることが明らかになっており、炭素年代測定では1440〜1650年ぐらいと、レオナルドの存命時期(1452-1519)と一致します。
これらからも、19世紀の作品ではない事が判明し、かつルネサンス時代に左利きの画家といえば、レオナルドをおいて他にいません。

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品発見! 〜 イタリア美術
最新技術での分析
それにこの姫君は1490年代に流行した最先端の衣装を身にまとい、ミラノ宮廷風の髪形をしている事など、レオナルドが手稿に書き残した絵画技法にしたがって描かれているようです。
作品の左側に残る3つの小さな穴にも注目され、1496年に編集された手稿本「La Sforziade」の1ページをはがしたものではないかという仮説が浮上します。

レオナルドが描いたのはおそらくルドヴィーコ・イル・モーロが愛人ベルナルディーナ・デ・コッラディスとの間にもうけたビアンカ・スフォルツァ姫ではないかと言われています。

もし、今、この作品がオークションに出れば1億ドル!は下らないだろう・・・との事。
レオナルドの真作というだけで、すごい価値があがるのですね。
2011年11月11日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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