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コペンハーゲン、水没。

コペンハーゲン、水没。
Photo : Michael Barrett Boesen/Polfoto
デンマークには地震や台風などの天災の類いがないと安心していたのですが、つい先月コペンハーゲンを中心に激しい雨が降りました。
なんと降水量は2時間足らずで通常の一ヶ月分(!)に匹敵したとのこと…!
天災に慣れている日本人からすれば『たかが雨ぐらいで』と思いがちですが、これがコペンハーゲンの歴史的にも稀に見られるほどの被害を及ぼしてしまいました。

数百年前の建物が普通に今でも使われているコペンハーゲンですが、建物のみならず、下水道もかなり年季の入ったものを未だに使用しており、排水システムは日本のそれとは比べ物にならないぐらい貧弱なもの。なので少し豪雨が降ってしまえばたちまち下水から水が溢れ出してしまうという訳です。

豪雨の結果、ものの見事にコペンハーゲンは、大げさではなく『水没』してしまいました…

幸い人に対する被害はなかったものの、半地下も含める地下室、倉庫などが多いコペンハーゲンの街中では、水没によるかなりの被害が出てしまい、未だに営業に支障を来しているお店や自営業、レストランもたくさん。
とあるレストランでは、地下で休憩をしていたスタッフが、大量の水による圧迫でドアが開かなくなって、どんどん部屋の中の水かさが増していく中、何とかして小窓を突き破り命からがら逃げ出すといった騒ぎもあったそうです。

うちのアパートも、自分の住居には何の被害もなかったものの、アパート共同の地下室(ランドリーと倉庫になっている)に水が溜まってしまいました。
幸い洗濯機の電線まで水位は上がってこなかったらしく、大した被害は出なかったのですが、他のアパートでは部屋の中の浸水や、車、電気機器の故障、トイレの詰まりなどたくさんのトラブルが見られたようです。

保険会社の今回による補償額は想像を絶するもので、保険会社の存続をも危うくさせるぐらいのものだと言います。

いくら保険をかけていても、豪雨の度に水没が起こるようでは困るのですが、街中の下水道排水システムを新しくするには何千万クローナもかかるそうで、各コムーネはその財源確保ができないとの理由で当分改善は期待できなさそうです…

ワーホリおよび長期滞在の方が住居を探す際は、万が一の水没を防ぐ意味でも、半地下に倉庫があるアパートや、一階部分の部屋に入居するのは避けた方が良さそうですね。

2011年08月26日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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