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イギリスの根深い問題 〜 イギリスワーキングホリデー

今回のロンドン、その他地方都市で発生した暴動、略奪、放火は、イギリス人をはじめ、イギリスに来ようと思っている日本人にもとてもショックなニュースだったと思います。ニュースの映像だけみると、まるでリビア?!と思ってしまうくらい、暴徒化が激しく、しかもロンドン市内のいたるところで同時に起こっていたので、ロンドンに住む身としてもどうなっちゃうんだろう?と固唾を飲んで8日月曜日の夜はニュースを見ていました。日本からイメージするヨーロッパと、実際に住んでみて自分の肌で感じるヨーロッパの生活は時に大きなギャップがあります。夢見る乙女心地で夢のイギリス生活をしたくなってしまうのは、当然なのですが、どこの国にもある問題を知った上で、ナイーブにならなずに危機管理を十分保ちつつ、日々の生活を送るように心がけたいものです。

わたしの個人的な見解なのですが、今回の暴動で一番怖いなと思ったのは、こういう悪いことをしても、なんの罰も与えられずに逃れられる、ということを学んでしまった人たちが沢山いることです。あれだけ犯罪を犯しても、捕まらないで逃げ切れた人もたくさんいただろうし、捕まっても、略奪くらいだと刑がとても軽いと、BBCのニュースで言っていました。でも、このまま犯罪を犯しても裁かれない、と味をしめてしまったら、きっとロンドンでももっと強盗や放火が増えて、治安が悪くなるのではないかと、とても心配になります。イギリスの警察があまりにもイタチゴッコに追いつけなかったので、警察の軽視、また罪の意識が低下して、将来犯罪が増えるような気がします。

ロンドンは、日本でイメージする“The イギリス”とは、大きくかけ離れ、市内の人口の60%は移民で300以上の言語が飛び交う超メトロポリタン。英語は公用語だけれど、ロンドンに限って言えば、みんなものすごいお国の訛りのままの英語がフツウ。町の中をバスで走ると、ブロックごとに雰囲気が全然違ったりします。うまく社会に溶け込んで、現地の言葉を学んで、仕事をちゃんとして、税金を納め、社会に貢献している人たちもたくさんいるし、逆にイギリスの福祉大国を逆手に取り、国のベネフィットを利用できるだけ利用し、仕事もせずに生活をしている家族が沢山いるのも、現実です。残念ながら、そういう家庭で育ってしまうと、逆境に強くなる!とポジティブに育つ人もいるとは思うのですが、子供たちも同じ道をたどることがあります。本来なら、ちゃんと教育を受けて、仕事を持って自立をするのですが、早くティーネイジャーのうちに子供を産んで、自分の家庭をまた国のベネフィットで作る、という悪循環があったりもします。彼らにとっては、それが、”自立“という認識なのかもしれませんが。わたしの住むエリアは日本でいうところの田園調布?にあたるハムステッドの隣の閑静な住宅街、と言ったところなのですが、実は3ブロックほど離れるとクリックルウッドという、あまり治安のよくない雰囲気のエリアになります。ハムステッドでは、代々のお金持ちらしい老夫婦がベンツを運転しているなごやかな雰囲気なのに対し、クリックルウッドは昼間から、まだあどけない顔のイギリス人の女の子がアル中でフラフラ歩いていたりします。

それだけ色々な階級、価値観、人種が寄せ集まった町で、上手く統率をとり、だれもが満足に暮らせる社会、というのはとても遠い理想に聞こえるような気がします。今回の暴動では、大半の参加者が無職の若者の暇つぶし、的な愉快犯だったのですが、中には、ちゃんと仕事のある大人(学校先生とかもいたらしい!)や、お母さんがやれやれー!と急き立てて遊び半分で略奪をしている小さな子供まで、本当に幅が広いのが特徴です。今年の始めの方に北アフリカで起きたようなジャスミン革命などとは違い、半ばパーティー感覚で楽しんで民家に放火していたり、商店で略奪をしたりしていた人たちが沢山いたので、その価値観の違いに驚くとともに、あえて大義がない暴動なだけに問題が根深いなー、と思ってしまいました。

ちなみに、普段ならあんまり聞かない単語、暴動=Riot、略奪=Loot (Looting)、放火Arson、と言います。

2011年08月23日(火) written by Ayako from (イギリス)
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