トスカーナの町〜アレッツォ〜　イタリア旅行 | イタリア

アレッツォの美しいグランデ広場。

アレッツォはフィレンツェから80kmほど南にある、城壁に囲まれた古くて美しい町です。
ロベルト・ベニーニのアカデミー賞受賞映画『ライフ・イズ・ビューティフル』の舞台になった町としても有名で、映画をご覧になった方も多いのではないでしょうか。

アレッツォ市庁舎は14世紀の建造物！

また見所もたくさんあって、サン・フランチェスコ教会やサンタ・マリア・デッラ・ビエーヴェ教会など美しい建築物を堪能する事もできるし、古代ローマ時代の遺跡の跡や、ルネサンスの巨匠たちの作品もたくさんあって、またイタリア内でも有数のアンティーク市が毎月開催されたり・・・と小さいながらも、もりだくさんの町なのです。

町の至る所に古代ローマの城壁

サン・フランチェスコ教会には、ピエロ・デッラ・フランチェスカの代表作であるフレスコ画『聖十字架の伝説』があります。
この作品はルネッサンス絵画の傑作の一つと言われ、近年特にピエロ・デッラ・フランチェスカの評価が高まっているので、常に観光客が絶えません。
また1333年に建設された宮殿は現在アレッツォ市庁舎となっていて内部はジョルジョ・ヴァザーリの作品が飾ってあったり、とどこもかしこも美術館、博物館さながらなのです！

アレッツォ生まれのヴァザーリは画家としてだけでなく、建築家としても有名ですが、彼の設計した美しいグランデ広場では毎月アンティーク市が開かれます。

ピエロ・デッラ・フランチェスカのフレスコ画

また毎年６月と９月に町の4つの地区ら2人の代表が選ばれ、馬に騎乗した騎士が、木で出来たサラセン人をかたどった人形に向かって走り込み、持った槍をどれだけ的の中心に近く刺したかでその得点を競います。
1593年から続くこの競技はシエナのパリオと並び、トスカーナの町の世界的に有名な伝統行事となっています。