トリノの老舗カフェ | イタリア

バラッティ・エ・ミラノの外観。

イタリアには各地を代表するような老舗のカフェが色々とありますが、味・店の雰囲気ともにガンベロ・ロッソ最高ランクの評価を獲得し、今なおトリノを代表するカフェとして名高い「バラッティ・エ・ ミラノ」は、その中でも特に価値があるカフェと言っても過言ではないでしょう。

シャンデリアが並ぶ内観が豪華です

1858年、フェルディナンド・バラッティとエドアルド・ミラノ、という2人の菓子職人によって創業され、初代イタリア国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世や、その二男でスペイン国王にも就いたアオスタ公爵にも愛された王室御用達の名店です。
そして何より国王から「サヴォイア王家」の紋章を使用する事を許可されました。これは当時何よりも名誉な事だったでしょうね。

有名なジャンドゥイオットとクレミーノ

大理石の床に、美しく光るシャンデリアの列。
壁や天井にあるクルミの木の彫刻、何より窓から眺めるガレリアの美しい風景、何もかもが約150年の長い歴史を感じさせるのですが、決して華美な派手さではなく、重厚な雰囲気を醸し出しているのです。
それなのに、店内で美味しく香り高いコーヒーを飲んでいると不思議と落ち着く・・・
これこそ、このバラッティ・エ・ミラノが長い間色々な人に親しまれ、またここで様々な文化が花開く事になった所以なのでしょう。

ミニ・シュークリームと香り高いコーヒー

現在このカフェで有名といえば・・・チョコレート！ヘーゼルナッツ入りのジャンドゥイオットや濃厚なクレミーノ。お土産用に売っているセットも、なんだか素敵な箱入りです。
その他に、店内では小さなシュークリームやチョコレートケーキなどこれまた甘党の人も満足のお菓子が色々とあるのも嬉しいですね。