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野鳥保護区でバード・ウォッチング

野鳥保護区でバード・ウォッチング
手前の説明ボードに描かれている種
類の野鳥達が観測できるそうです。
 もうすぐ5月を迎えるというのに、ここバンクーバー(そしてバンクーバー近郊都市)の最近の天候はとても信じ難いものとなっています。青空が広がったと思ったら、突然激しい霰(あられ)が降り始めたり、ちょっと冷えるなと思ったら雪が降っていたり・・・。盛りを迎えた染井吉野も、少し寒い思いをしているのではないでしょうか。
さて、大抵の方々は「カナダの冬」といえば「極寒」という言葉がまず頭に浮かぶ事と思います。しかし、バンクーバーを代表とするカナダ太平洋沿岸は(緯度的には北海道よりも北に位置しますが)温帯である西岸海洋性気候に属するため「夏は爽やか、冬は暖か」という恵まれた気候となっています。真冬でも気温が零度以下になる事は殆ど無く、平均にして5℃〜15℃といったところでしょうか。それもあって、秋口になると、この地を「越冬の地」とする沢山の野鳥達が各国から飛来し、その姿を観測する事が出来ます。

野鳥保護区でバード・ウォッチング
野鳥保護区がある位置
今回御紹介する『ジョージ・C・ライフェル野鳥保護区(George C. Reifel
Migratory Bird Sanctuary )』は、そんな越冬して来た野鳥達を多く観測する事が出来る場所として有名です。保護区はバンクーバー大都市圏(メトロ・バンクーバー)を編成する地域にあるデルタ市の西端のウェストハム島に位置します。保護区の名前は100年近く前にこの地一帯を所有し、農場を営んでいたジョージ・C・ライフェル氏に由来し、今から丁度50年前にライフェル氏の子息がBC州水鳥協会にこの地を保護区として贈呈したのが野鳥保護区の始まりです。
野鳥保護区でバード・ウォッチング
掌に乗ってエサをついばむアメリカコガラ
ダウンタウン・バンクーバーからだと車で約40分ほど。都会の喧騒から僅か40分で野鳥の鳴き声に囲まれる事が出来ます。私がこの保護区を訪れたのは真冬の時期で、マガモを筆頭に沢山の野鳥達を見る事が出来ました。なにぶん素人目ですから、どの鳥にどんな名前がついているのか皆目見当もつきませんでしたが、生まれて初めて見る鳥も何羽か見かけました。入り口で売られているエサを掌に乗せて天に向かって腕を伸ばすとアメリカコガラがやって来て、掌の上でエサをついばんだりします。ちょっと癒される瞬間です(笑)。ここにやって来ている人達の多くは野鳥愛好家の方々で、担いでいるカメラはまるで望遠鏡のような大きさです。愛好家の方々からすれば、この保護区は堪らないでしょうね。
野鳥保護区でバード・ウォッチング
彼方にはジョージア海峡が。
散歩コースにも良い場所です。
野鳥観測のピークは10月で、最高で268種類の野鳥達がこの保護区に飛来するそうです。5月を目前とした今は飛来して来た野鳥達の多くは自国に帰ってしまいますが、この場所を営巣としている野鳥達(マガモ、カナダヅル、カナダガン、ハミングバード、時々ハクトウワシ)も数多くいるので、いつでも沢山の種類の野鳥達を観測する事が出来ます。
この保護区はジョージア海峡に面している事もあり(有料では有りますが)散歩コースとしてもなかなかの物で、歩いていて楽しい場所です。夏辺りに行ってみれば、冬とはまた違った林や鳥達を見る事が出来ると思い「カメラを持ってまた行ってみよう」と思っている私なのでした。



●『ジョージ・C・ライフェル野鳥保護区』
http://www.reifelbirdsanctuary.com/
2011年04月26日(火) written by Saori from (カナダ)
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