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原発復活計画を凍結 〜 イタリア事情

原発復活計画を凍結 〜 イタリア事情
イタリア国内にあった原子力発電所。
福島原発のニュースがここイタリアでも連日報道されている中、イタリアは原子力発電所の再開計画を1年間凍結するという事に決定しました。
イタリアでは、1986年のチェルノブイリの事故を受け、国民投票の結果、1988年末をもって原発は中止されており、その後、ずっと慢性的な電力不足を抱えながら、フランス、スイス、スロベニアなどアルプスの向こうの隣国からの電力輸入で、 かろうじて電力需要をまかなってきた経緯があります。
主要輸入国は原発大国フランスです。

今回決定された凍結計画には、原発に関する決定や候補地調査なども含まれるそうです。

現在イタリアのエネルギー源は、原油など19%、ガス50%、石炭14%、再生可能エネルギー17%。
不足する電力をフランスなどから購入する状況を改善するため、ベルルスコーニ政権は原発の再開を表明しており、今年6月の国民投票で再開が認められれば、新規建設に着手し、政府の目標では、2020年に原子力を25%としたいと色々と計画が練られていた矢先の事でした。

隣国スイスでもスイス国内の原発廃止を望む意見が87%にもなり、「閉鎖すべきだ」との声も聞こえています。

不足する電力をどうまかなっていくのか・・・などの問題は色々とありますが、原発なき先進国イタリアの国民投票は一体どういう結果になるのか、ヨーロッパ内でも今後注目が集まる事は間違いありません。
2011年04月01日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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