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フランス原子力事情 〜 フランスワーキングホリデー

フランス原子力事情 〜 フランスワーキングホリデー 1 ワーキングホリデー通信
最初の原子炉で爆発があった翌日(3/13)の新聞
センセーショナルな写真を乗せているものもあれ
ば、格式高い新聞では冷静さを保った一面構成
日本が未曾有の大震災に見舞われてからもう二週間以上たち、いよいよその被害甚大さがよりいっそう明らかになりしかし復興も少しづつながら明るいほうへと向かい、一方で重大な原子力事故もあり、国を離れて見守るしかない身としてはなんとも複雑な気分です。
職場のフランス人からは日本にいる家族を気遣って暖かい声をかけてくれるのですが、メディアの伝えるセンセーショナルな情報からみな悲痛の表情を隠せません。
ところで英米メディアでは早くから「がんばれ日本」のような論調がありましたが、フランスではラジオが伝える日本援助募金の初動が前のハイチ地震のときと比べていまいちというのがありました。いわく「日本ほどのお金持ちに即金緊急援助は不要なんでは?」、いかにもフランスらしいです。また「日本は強いから震災被害からはきっと立ち直る、しかし原発は」とも。
フランス原子力事情 〜 フランスワーキングホリデー 2 ワーキングホリデー通信
早速反核運動がパリであったと伝える記事。
フランスにとって目が離せないのはやはり福島の原子力事故です。フランスはいち早く在日国民の避難退避勧告を出したり、帰国のための航空機を用意したりとずいぶんアグレッシブでした。メディアの論調も日本の発表を鵜呑みにするなとか、公式発表文の行間を読むとか「暗号解読」でしか状況を正しく判断できないとまで言われました。一方でこの事件を受けて原子力施設付近の住民のインタビューや専門家の声は原子当局への信頼と不信、賛否両論入り混じりです。賛成派は自国の原子力体制に誇りを持っており、反対派は当局の「安全安全」は聞き飽きたとか小事故の説明がまるでないなどの指摘です。
これもまたメディアが伝えていたことですが、日本とフランスで大きく違うのが、監視体制です。事故以来、東京電力、保安院そして政府がそれぞればらばらの会見を開いていましたが、フランスではこれに加えて独立中立な監視機関があります。日本各地の放射線量監視が目に見えるようになるまでずいぶんかかりましたが、フランスでは1000箇所以上の測定と水道水、食品の分析データまで一元管理され、ネットで常時閲覧可能な状態にあります。

フランス原子力事情 〜 フランスワーキングホリデー 3 ワーキングホリデー通信
パリ南西端での線量測定データの例
しかしそれでもウチのところの施設は大丈夫なんだろうか?と心配になりヨウ素剤を求める人が結構現れたというニュースも。地震がほとんどないヨーロッパでも場所によっては小規模ながらたまにあり、いまの原発の想定震度は本当に十分か?という疑問も再燃してます。EUでは近々域内の全原子力施設の安全チェック実行を決定するとの事です。

以下、フランスの原子力事情がわかる機関とそのウエブサイトです。

INSTITUT DE RADIOPROTECTION ET DE SURETE NUCLEAIRE
http://www.irsn.fr/
省庁横断の原子力安全機関、測定データは
http://environnement.irsn.fr/

AUTORITE DE SURETE NUCLEAIRE
http://www.asn.fr/
独立した原子力安全機関

RESEAU NATIONAL DE MESURE DE LA RADIOACTIVITE DE L’ENVIRONNEMENT
http://www.mesure-radioactivite.fr/
放射線、放射能測定データを一元管理公表しているサイト

2011年03月29日(火) written by ichigo 『フランスで暮らす』 from (フランス)
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