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ミラノ初の鉄道駅

ミラノ初の鉄道駅
メゾン・モスキーノの正面玄関。
ミラノのモンテ・グラッパ通りにモスキーノが手がける「メゾン・モスキーノ」がオープンし、全65室のデザイン性の高いホテルに生まれ変わり話題になっています。
ちょうどミラノ・コレクション時期でもあるのでその界隈は業界の人達でにぎわっていると言っても過言ではありません。
しかしこの美しい新古典様式の建物が、実はミラノ最初の鉄道駅だった事はあまり知られていないようです。
ミラノ初の鉄道駅
1840年のポルタ・ヌオーヴァ駅
1840年8月18日、イタリア国内では2番目の鉄道駅になるポルタ・ヌオーヴァ駅が開通し、ここからモンツァまでの約13kmの距離を17〜20分ほどかけて列車が走るミラノ初の鉄道駅だったのです。
当時は1日に4〜6回ほどミラノーモンツァ間を往復しており、乗車券は当時オーストリア支配下にあったミラノで使用されていたオーストリア・リラで、1等車が1・5リラ、2等車が1リラ、3等車まであって75セントだったとか。

ではイタリア初の鉄道はどこを走ったかと言うと、実はナポリ。

ミラノ初の鉄道駅
フェルゴラが描いた当時の様子
1839年10月3日、ナポリーポルティチ間を結ぶ鉄道がイタリア最初の路線でした。
画家フェルゴラの当時の絵画には大勢の観客(?)が詰めかけてナポリ湾岸を走ってゆく蒸気機関車を食い入るように見つめている光景が描かれています。
おそらくミラノでも、このような光景が至る所で見られたに違いありません。
ミラノ鉄道は、その後ミラネーゼにとって、なくてはならない交通手段になり、なんと開通の年(1840年)の暮れには15万人を越す乗客が利用した、と記録が残っているそうです。
2011年03月04日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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