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気軽に借り物

ドイツのみなさんは節約家が多く、ぶっちゃけ「ケチ」です。ヨーロッパの他国と比べても多分そのへんの意識が高いからエコ先進国でもあるのだろうとは思いますが、なかでも「持ってる人から借りる」という行為がサラッとした感じで、ご近所同士、もしくは仕事関係においても当たり前に日常で行われています。

実際アパートに住んでると、お向かいさんが「今日パーティーを開くんだけど、イスが足りないから今日だけ貸してくれない?明日には玄関先に置いとくから」とか、「ローストチキンをこれから作るんだけど、うちのオーブンの天板が使いものにならないから、お宅のを借りてもいい?」と、申し訳ない感よりは、“そこは持ちつ持たれつよね〜”なそもそものスタンスでお願いされるので、なんとなくこちらも「ご近所さんとして偏見なく接してくれてるのかな」とちょっとドイツで暮らしている実感なんかも感じたりします。(相手からしたらそこまで大きく考えなくてもって思われるでしょうが(笑))
また、劇場・舞台関係者の間でもカンパニー同士で小道具の貸し借りが、けっこう隔たりなくやりとりされることもザラです。

そんな環境に慣れたせいか、ある時日本の実家(マンション)に帰った時、衣類を圧縮袋に入れようと掃除機を探していると、既に実家では新型マシーンに変わってて、いわゆる蛇腹ホースで吸い取るタイプの掃除機じゃなくなっていたので何の気なしに「じゃあ隣の人に借りよか」と言うと、母はそんなお願いしに行かないでよと、近所の量販店でわざわざ掃除機を買ってきました。
こちらからすると、別にちょっと使うだけだし借りたらよくない?という感覚でも、日本の都会マンション事情は違うのだなと感じました。その昔昭和の頃はご近所に調味料を借りるのも1つのコミニュケーションだったんですけどねぇ。。
そういう意味では“ドイツにおける昭和の香り”が今でもあるのが少し感慨深くもありますね。

2011年02月25日(金) written by mosch from (ドイツ)
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