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ベルリン国際映画祭/映画製作への思い

ベルリン国際映画祭/映画製作への思い
プレミエ上映会場として、毎年たくさんの
有名俳優が訪れるベルリーナパラスト
映画祭では芸術や社会問題をテーマに世界に表現する大きなチャンスでもあります。ドイツは移民が多いことからも、国際政治上の様々な問題についての市民の高い関心があり、よく議論されています。ラジオでも新聞でも、国際ニュースが国内ニュースよりもニュースのトップ記事になってしまうくらい、市民の関心も高いことがわかります。近年さらに国際政治関係や人種問題が複雑に絡みあってきている現在の状態で、監督や女優の映画製作への思い、そしてマスコミの関心を理解するために、映画ジャーナリストの書いた記事を読んだり、ライブの映画記者会見を見ることは私にとって、楽しみの一つでもあります。(berlinale.deの video-streamingにて)
特に、アラビ諸国の民主化移行運動が進んでいる激動の中で、それらについての監督の意見も、映画祭のプレミエ後の記者会見に早速飛び出してきたり、 国際共同製作という映画も多くなり、中にはメキシコとポーランド製作など面白い取り合わせも。
今月10日から始まった今年のベルリン映画祭の開会式では、審査員として招待されていたイランの改革派支持者で映画監督のジャファール=パナヒの名札のついた空席のいすが舞台に置かれ、 彼からの手紙が今年の映画祭の審査長イザベラ=ロッセリーニによって読み上げられ、 芸術表現の自由が禁止されているイランの独裁者に対して抗議するパナヒ監督への支持の拍手が会場に何分もの長い間続いたのです。パナヒ監督は6年間の監獄の刑に、今後20年間は映画製作禁止の刑を受けたばかり。しかし彼の監獄からの手紙では、思想の自由表現が大変危険な行為であるにも関わらず、映画製作への希望を捨てておらず、また復活して思いや現状を伝えていきたいという熱い思いが込められていた。 叫んで抗議しなくても、その会場にいたみんなの熱い拍手が芸術自由を禁止する独裁政治に対しての反論を語っていて、私も熱い思いがこみ上げてきました。
2011年02月15日(火) written by まっちょ from (ドイツ)
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