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デンマークのムスリム問題

デンマークのムスリム問題
写真は記事とは一切関係ありません。
デンマークにいる外国人の数は年々増加の一途を辿り、他欧州と同じようにアラブ系移民、イスラム系移民がとても多くなっています。
ここ数日新聞でデンマークにおけるムスリムの記事が特集で組まれており、興味深い記事を見つけたので、今回はそれをご紹介します。

デンマークで法律によって定められている結婚可能な年齢は男女とも18歳となっているのですが、近年デンマークの法律にのっとっていない、イスラム法に従っての婚姻関係を結ぶカップルが増えているといいます。

一例に挙げられていたのは、イスラム系デンマーク人の15歳の女子が、イマームと呼ばれるイスラム教の指導者の意味である、神父的な立場の20代中盤の男性と、女子の両親に一切許可を取らずにイスラム法に従って婚姻関係を結んでいたといったものです。

デンマークの法律では18歳以下での婚姻は認められず無効なのですが、当事者同士の約束とも言えるこの婚姻関係を法的に取り締まることは不可能に近く、実際にはどのくらいの例が存在しているのかも不透明なんだとか。

法律だけでなくイスラム教を始めとする宗教に対する考えもしっかり定まらない未成年のうちに、両親に相談することもなく勝手に結婚してしまう、若い女性。この早婚問題には同じイスラム系でも嫌悪感を持つ人も多いらしく、こういった早婚を推し薦めているのはレバノン発祥のローカルなイスラム教一派で、決して一般的なイスラム教宗派ではないそうです。

法律的に結婚ができる年齢になり、自分で物事の判断ができるようになった年齢になった頃には時既に遅し。様々な戒律のもとで暮らすことを余儀なくされたイスラム系デンマーク人女性は、離婚することもままなりません。

警察はこのケースで、未成年との不適切な関係と、誘拐疑いで、イマームである男を立件する方向で話を進めているそうです。

移民の文化を尊重するのも大事ですが、移住先である国の法律に従わず母国の文化をそのまま受け継ぎ、現地の人間と関わり合うことなく狭いコミュニティの中だけで生活をしている移民が多いのも事実。

移民問題はかなり根が深い問題です。

2011年02月04日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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