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ドイツの保育システム

ドイツの保育システム
保育所の遊び場。
りんごやさくらんぼの木があるので、
夏の午後はさくらんぼを食べながら遊ぶことも。
ドイツは幼稚園の発祥の地としても知られていますが、その教育内容も子供の社会適応能力や言語能力の発達のために有意義なプログラムばかりで、ドイツ政府は多額の保育費も負担しています。
私の娘が通っている保育所はいたって普通のベルリン市立の保育所です。ベルリンでは子供が3歳になると両親が仕事していてもしていなくても、ベルリン市の保育所に通うことが認められます。しかし2歳になると一日5時間から7時間ほど保育所に預けるケースがほとんどです。日本における保育所の現在の状況は良いとはいえず、働くお母さんたちのための保育所も預かってくれる保育所数が少ないため、他の保育所に変えるという訳にもいかず、保母さんたちとのコミュニケーションもあまりなく、子供が虐待されていても気がつかないなどの最悪のケースが少なくないようです。先日日本の保育所についての記事を読んでいて、娘の保育所はどんなにいいかと改めて感じさせられました。

まず、子供たちをとにかく外で遊ばせること。雨や雪が降っていても、強風や凍結など危険な状況でない限り、きちんと防寒着を着させ、長靴をはかせて、とにかく外で遊ばせます。ドイツ人の誰もが新鮮な空気は子供の脳の発育に大切であるといいます。テーマを学期、月ごとに企画し、例えば、今は自動車や列車などの乗り物ついて習得するためにたくさんのプロジェクトがあります。木やコルクでミニ車を工作したり、ベンツ車を代表とするドイツ車の展示場や修理工場に子供たちを連れて行って見学し質問したり、自分の自転車や家族の車の写真を撮ってクラスで紹介したりします。

そして、親と先生とのコミュニケーションがとても重要視されているということです。はっきりと言いたいけれどを言わないでおく、ということはドイツではあり得ません。グループの保護者リーダーはグループ内の父兄にメールで諸連絡することはもちろんのこと、子供の発育や異変に気がついたらすぐに話をする時間をとってくれるということ、年3回ほど開催される懇談会では、お茶を飲みながら先生や他の保護者たちと話し合いをする機会を設けられるので、先生と保護者の関係が近いものになり、いろいろなことを相談しやすくなります。もちろん先生と気が合わない保護者の方もいて、他の保育所に移動するというケースも無い訳ではありません。

私も保育所の行事やプログラムなどで必要なものがあったら協力し、保育所での日本文化紹介やおりがみ教室も頼まれればしたりもしています。日本の保育機関も早く、親と先生との関係がより良いものになるといいな、ドイツの保育システムを参考にしてもらえたら、とも思っています。
2010年11月23日(火) written by まっちょ from (ドイツ)
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