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デンマーク人は親切?

デンマーク人は親切?
紅葉が美しい季節になりました。
こちらへ来て印象的だったのは、デンマーク人はさりげなく優しい人が多いということ。
日本でももちろん見知らぬ人への親切心を目にすることはありますが、デンマークでのそれは決して珍しくなく日常的で、それを見る度に心がほっこりと温かくなります。

前に歩いている人が何か落とすと、それをすかさず拾って走って追っかけて手渡してあげたり、道で盲目の人がいれば手をひいてあげたり、前を通り過ぎようとしたおじいさんが転倒するとさっと近寄って抱き起こしたり…ざっと今思い出せるだけでもいくつも挙げられます。

日本では、特に都会になればなる程、他人に注意を払うことは少なくなっている傾向が見られる気がしますが…しかしそれでも、ユラン半島出身の人に言わせれば『コペンハーゲンはデンマークではない。人が多過ぎて他人に干渉しない個人主義者ばかりで、困っている人を見ても知らぬふりだ』とのこと。(ちなみにユランの人はユランにとても誇りを持っていて、ユランへ来たら『ようこそデンマークへ!』と大歓迎してくれます)首都圏になればなるほど、個人主義になり他人とのふれあいは少なくなるというのは万国共通のようですね。

確かにデンマークでは、誰にでも初めからフレンドリーな訳ではないと個人的に感じます。
例えばオーストラリアでは、道端で地図を広げようものなら、かなりの確率で周りの人が『どうしたの?道に迷ったの?』と駆けつけてくれ、こちらから誰かに道を尋ねる前に教えてもらえることが多かったのですが(それも一人ではなく、何人も来てくれることもある)、コペンハーゲンの街中で地図を広げていても、誰も気には留めません。オーストラリアだったら、5分もしないうちに誰かが来てくれたなあ…と思いながら、通行人に道を尋ねてみると、意外とみなとても親切に教えてくれたりするんですよね。

個人的な意見になりますが、こういう点でデンマーク人と日本人って少し似ているのではないかな、と思います。
というのも、道で困っている人を見かけても、手助けするのに若干勇気がいったり、もし自分の勘違いならどうしよう…と躊躇してしまう人は多いと思うのですが、向こうから道を聞かれたりすれば親切に教える人がほとんどではないかと思うのです。
たとえ相手が日本語が話せなくても、代わりに自分で連れていってあげたり、英語ができる人を探してあげたり…。
日本に旅行へ行って、日本人はシャイだけどとても親切だ、という話はよく聞きます。

デンマーク人も他人に対してシャイだけれど、こちらから歩み寄ればフレンドリーに接してくれます。それでもプライベートの線引きはかなりしっかりしていて、本当に仲良くなれるまでにはかなりの時間を要するところも、日本人の「内と外」、「本音と建前」の精神に通じるものがある気がしたりするのですが…。

一度打ち解けて仲良くなれば、とっても深いお付き合いができるデンマーク人。ワーホリ中にそのやさしさに触れることも多いと思います。せっかくデンマークへ来たんですから、デンマーク人の友達を作って、本当の意味でデンマークの文化を体感できれば、ワーホリの楽しさは何倍にも膨らむことでしょう。

2010年11月12日(金) written by 重千代 from (デンマーク)
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