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プーリア州の世界遺産 〜 イタリア旅行

プーリア州の世界遺産 〜 イタリア旅行
カステル・デル・モンテ正面。
イタリアのかかと、プーリア州にある世界遺産「山の城」こと「カステル・デル・モンテ」へ行ってきました。
1996年にユネスコ世界遺産に登録されたカステル・デル・モンテは、プーリア州バーリ県のアンドリアの外れにあります。
オリーブ畑を延々と進んで行くと突如視界が開け、標高540mの大地に、ぽつんとカステル・デル・モンテがそびえ立っているのが目に入ります。

プーリア州の世界遺産 〜 イタリア旅行
美しい装飾の窓から
光が差し込みます
世界でも唯一の「8角形」のお城。
まずその形に驚き、またこれを作ったフェデリーコ2世に興味をそそられました。
彼は1194年に生まれ、神聖ローマ皇帝になりますが、人生のほとんどを南イタリアで過ごし、その間に200以上の城を手がけたと言われています。
その最後の築城が、この「山の城」だそうです。
中は1階と2階に分かれ、それぞれ8室ずつ合計16室が同じ設計になっています。
このお城の特徴は"8"。
全体が8角形をして、8つの塔があり、そして8角形の中庭・・・色んな「謎」があり、何のための城か分からないとも言われていますが、皇帝が好きだった「鷹狩り」のための休息所だったという説が有力です。

プーリア州の世界遺産 〜 イタリア旅行
13世紀の暖炉の跡
現在はガラーンとした内部なのですが、17世紀頃までは絵画や色々な装飾、調度品があったらしいです。
築城当時の13世紀の「暖炉」の跡らしいものも残っていますが、17世紀頃を境に盗まれたり、持ち主が不在になったりしてお城は荒れ放題・・・そのまま放置されていたそうです。
国が買い取り、修復して一般公開になったのはつい最近の1983年の事。
そしてプーリア州において最も訪問数の多い建造物になりました。
お城自体もさることながら、その眼下に広がるアルタ・ムルジャ国立公園の素晴らしい景色!遮るものが回りになにもないので、360度のパノラマも楽しめます。
プーリア州の世界遺産 〜 イタリア旅行
アルタ・ムルジャ国立公園が
眼下に広がります
車がないと少し不便なのですが、バスも出ているそうなので、オリーブ畑を30分ほど眺めながら、世界唯一のお城を見て、フェデリーコ2世の「謎」にせまるのもオツな時間の過ごし方だと思います。
2010年09月03日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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