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韓国出産事情

韓国出産事情

 もう一度くらいワールドカップのネタでお伝えできるかなと楽しみにしていた矢先、韓国も日本も残念ながら敗退。今回は趣向を変えて韓国の出産事情をお届けしたい。

 日本では出産一時金として42万円が支給されるが、この話を韓国ですると大変うらやましがられる。韓国での通常分娩費用は3〜5万円ほど、入院も二泊三日前後で日本に比べると非常に負担が軽い。赤ちゃんの世話をしながら母親の体をケアする「産後処理院」に二週間いたとしても、10〜20万円プラスになるだけだ。産後の体を労わることの重要性は日本以上に認識されており、処理院に入らなくても実母や義母がつきっきりで世話をして、新米ママができる限り横になれる環境をつくる。水仕事は極力しない、冷たい水や果物をとらない、夏でも靴下やタイツを欠かさない、などたくさんの禁忌が母から娘たちへ引き継がれている。母乳マッサージも自宅で出産することが珍しくなかったハルモニたちならお手の物だ。もっとも核家族化が進んでいるのは韓国も同じで、実母や義母の世話を受けるより処理院にお願いする方が気楽だという声も多い。

 処理院ではエステ、母乳マッサージ、新生児のお世話方法まで至れり尽くせりのサービスが受けられる。でも、私が一番驚いたのは「座浴」の習慣と「座浴マシン」だ。座浴は消毒と皮膚のケアを兼ねてお尻だけ入浴させること。産後二週間ほど続けると良いとされる。自宅では大きい洗面器に消毒液を混ぜたお湯を張ってそこに座る。病院や処理院には「座浴室」なるものがあり、自動洗浄便座の巨大版が設置されていて、腰掛けるとお尻がすっぽり水につかり、20〜30分経つと水が流れて乾燥モードになる。洗面器でやるのはどうにも落ち着かないが、こちらの座浴室なら初めは違和感の方が強い人でも、数日続けると「意外とはまりそう」になる。機会があったらぜひ「座浴マシン」を一目見てみよう。
2010年07月13日(火) written by Kao from (韓国)
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