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ユーロ経済

ユーロ経済

 ワールドカップが開幕し、ヨーロッパでは市民の間でサッカーの話題が盛んになっている中、ヨーロッパの首脳陣はそれどころでないといった状況です。
彼らが頭を抱えるのは最近のニュースをにぎわせているユーロ通貨の下落の話題です。

現在発信源のヨーロッパどころか世界に影響を与え始めたこのニュースですが、先週はなんと108円台まで値を下げました。
ヨーロッパで生活をする日本人の私たちには帰省の際などの旅行費に大きく影響が出てきそうです。

先月ドイツ、メルケル首相も「ここにいる誰もが、現在のユーロ危機は、ここ数十年間に欧州が直面してきた中でも 最大の試練だと感じている」と述べています。
ちなみにこの発言の後にユーロが大幅に値を下げています。

今回のユーロの暴落の理由としてさまざまな要因が挙げられていますが、その中でもドイツが関連している事項としては、ドイツ政府が、同国の一部金融株、ユーロ圏の国債、そして国債CDSの空売り規制(特に“裸売り”、つまり現物手当てのない空売り)を深夜から開始したということが挙げられるようです。
このニュースを受けて、他のユーロ圏にも空売り規制が増えるのではないだろうかとの憶測で、ユーロ通貨が大幅に売られたことにつながっているそうです。

ニュースを見ているとユーロ導入圏内でもこの問題を解消するにあたって各国の足並みが乱れているようです。
特にドイツはフランスと対立することが目立つように思います。
ただ、今回の危機に一刻の猶予も許されないということは誰の目から見ても明らかなことで、数日前のニュースでは「ドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領が株式や国債などの空売り規制の強化で合意した。」とのことです。

今顕著に現れているユーロ危機。
この危機を乗り越えるためには加盟国が足並みを揃えて協調することが大切でしょう。
一刻も早い解決を望みたいところです。


2010年06月15日(火) written by Adler from (ドイツ)
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