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春の風物詩『The Skagit Valley Tulip Festival』

春の風物詩『The Skagit Valley Tulip Festival』

先日、国境を越えてアメリカ・ワシントン州のMt. Vernonという町で開催されている『The Skagit Valley Tulip Festival』に行ってきました。今回のチューリップ・フェスティバルが開催されている町Mt. Vernonは、カナダ・アメリカ国境から車で1時間ほど走った場所にある町で、北米でも有数のチューリップ生産地。それは、ここMt. Vernonの気候が“世界一、チューリップで有名な国オランダ”の気候と酷似しており、チューリップ栽培に適しているからなのだとか。

この『The Skagit Valley Tulip Festival』は毎年4月に開催されており、今年で27回目。Tulip Routeと呼ばれるルート沿いに複数の広大なチューリップ畑が点在し、それぞれがフェスティバル期間中に畑を一般市民に公開しています。畑によっては駐車代を取る場所がありますが、基本的には駐車代も見物も無料なので気軽に行けるのも嬉しい点です。

春の風物詩『The Skagit Valley Tulip Festival』

そしていざチューリップ畑に足を踏み入れいると・・・・広大な畑一面に広がるチューリップの姿は「美しい」の一言に尽きます!まるで、大地一面にカラフルなカーペットが敷かれているよう。地平線の彼方まで続くチューリップのカーペットを見つめていると、思わず見とれて言葉を失ってしまう位です。ここではチューリップのバラ売りや球根を購入する事が出来るので、庭を持った暁には、是非ここで買った球根を庭に植えたいと思っています。

さて、今回はアメリカのチューリップ・フェスティバルについて書きましたが、実はカナダには“世界最大級”のチューリップ・フェスティバルが存在します。毎年カナダの首都オタワで開催される『The Canadian Tulip Festival』がそうで、オタワの街には約300万株以上のチューリップが咲いています。オタワに大量のチューリップが咲き誇る事となった理由は、第二次世界大戦にまで遡ります。

春の風物詩『The Skagit Valley Tulip Festival』

第二次世界大戦中、オランダからカナダのオタワに亡命していたオランダのユリアナ王女がカナダで出産する事になったのですが、当時のオランダの法律では『国外摘出児の王位継承は認めない』としていました。それを知ったカナダ政府は、王女が入院・出産する病室内を“オランダ領”とする粋な計らいをし、王女は無事“オランダ国内”で王位継承権を持つ子供を出産する事が出来たのです。第二次大戦終戦後、オランダに戻った王女はカナダ政府に感謝の意を表明し、オタワ市にチューリップの球根10万個を贈呈、その後も毎年、チューリップの球根を贈り続けたのです。

何気なく咲いているように見えたチューリップにも、こんな感動秘話があったんですね。



●The Skagit Valley Tulip Festival●
http://www.tulipfestival.org/


●The Canadian Tulip Festival●
http://www.tulipfestival.ca/
2010年04月27日(火) written by Saori from (カナダ)
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