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デボルム1 無病息災を願う

デボルム1 無病息災を願う
音楽にあわせて踊る人も
 韓国では旧暦1月1日のソルラルから15日後の旧暦1月15日をデボルムと言います。テボルムとは「一番大きな満月の日」という意味で、昔から1年のうちで最も明るく大きな月が空に浮かぶ日であると言われているそうです。現代でも風習は受け継がれ、毎年各地でテボルムならではの光景(行事)を目にすることができ、各家庭では1年間の無病息災を願った食事を準備します。
デボルム1 無病息災を願う
燃え上がるダルチッテウギ
では、行事や光景にはどんなものがあるのでしょうか?
テボルムによく見られる光景として、凧揚げがあります。悪い気運を凧に乗せて、遠くに飛ばすという意味で行われ、空高く凧を飛ばしたあとに糸を切ってしまい、良い事だけが一年間訪れるようにと願います。
また、田畑に火をつけて、草を焼いたり、チブルノリと言い、ひもを付けた空き缶に炭を入れ、火を灯してぐるぐる回すといった火を使った遊びも行われます。これには単に遊びだけでなく、農事を始めるに当たり、田畑の草を焼いて肥料を作ったり、害虫の卵を焼き払ったりするという意味も含まれているそうです。
デボルム1 無病息災を願う
グォン ウォンテ名人のジュルタリギ
行事としては各地域でサムルノリやジュルタリギ(綱引き)などが行われます。このジュルタリギも各地によって大きさや、長さ、太さが違うようです。そして、何よりこのボルムナルのメインイベント、その年の豊作を占うダルチッテウギです。
わらや松の枝などを高く積み上げ、タルチッ(月の家)に火をつけて赤々と燃やす「タルチッテウギ」も、テボルムならではの光景です。燃え上がる炎を月の成長に例えたもので、タルチッの燃え方によって農作物の作柄を占います。タルチッが均等に燃えればその年は豊作、炎が途中で消えてしまえば凶作という具合です。またタルッチが燃え崩れた方向にある村は豊年といわれると言い伝えられています。そのため、田舎のほうにいくと、いくつかのタルチッを並べ、隣り合う村同士で競い合ったりもしているそうです。
今回私が参加した地域では「王の男」に出演していたジュルタギ(綱渡り)名人のグォン ウォンテ名人の公演もありました。なかなか見ることのできないデボルム行事。来年は観光してみるのもいいのではないでしょうか。

2010年03月05日(金) written by kooカナ from (韓国)
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