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ベルリナーレ

ベルリナーレ
たくさんの人でにぎわう
ベルリナーレパラスト。
パラスト内には今年ベルリンを訪れた
スターたちのフォトが飾られている。
寒い冬を華やかに飾る恒例のベルリナーレ、60回目になるベルリン国際映画祭が2月11日から21日まで開催されました。
映画祭開催中は世界各国からの様々な映画を見るチャンスがあるのですが、ベルリンに住んでいるベルリーナは仕事で忙しかったり、スキー休暇をとってスイスやオーストリアに行っていたり。
そんな私も、ベルリンミッテに長く住んでいても子育てなどで忙しくてなかなか時間が取れないでいたけれど、今回は久しぶりにドイツではなかなか見れない日本映画を観に行ってみました。
開催映画館に行ってみると、いろいろな言語が聞こえてくるし、雰囲気もとてもよくて、やはり世界3本の指に入る大国際映画祭だもの、と改めて思ったりしました。

ベルリナーレ
ポツダマープラッツ付近には、
有名俳優や監督たちのたくさんのフォトが。
また、コンペティション部門の映画の記者会見も、プレミア前のスターが歩く赤い絨毯付近もライブでインターネットで見れるので、それが期間中の楽しみでもありました。
コンペティション部門映画では、アフガニスタン問題、テロ問題、戦争、人種差別、宗教問題など今日の世界にまだまだ残る問題を題材にした映画が今年は特に多く集っていたと思います。
記者会見では、それらの問題をテーマにした日本映画の第二次世界大戦を描いたキャタピラー、インドボリウッド映画、イラン映画、ドイツで育ったアフガニスタン出身の監督がベルリンのトルコ人家庭を描いた作品についての会見が特に印象に残っています。そして、記者会見ではダイレクトにそれらの問題をテーマにした質問が毎回俳優たちの前に飛び込んだのです。

その中でも印象深かったのは、インド映画界スーパースター、シャー=ルク=カーンが記者会見で語ったこと。
イスラム教家庭の出身で、ヒンズー教の家庭で育った女性と結婚した彼は、両方の宗教を重んじあうというというモダンな家庭を築いています。
イスラム名カーンをもつ彼はスーパースターなのですが、去年はニューヨーク空港で身柄を2時間も拘束される騒ぎもあり、イスラム教に対しての偏見についても語っていました。彼は、宗教について生活の中で大切なのはバイブルやコラーンを読んでいるからいいということではなく、毎日の生活の中でスピリチュアルな感情を持ち続け、生き生きとした生活を送ることだ、と言ったことです。映画の内容だけでなく、俳優や監督の普段の生活や考え、宗教問題についてもさらに興味を持ちはじめるきっかけになったこの映画祭、来年の開催も今から楽しみです。

2010年03月02日(火) written by まっちょ from (ドイツ)
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