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スカラ座の歴史と博物館

スカラ座の歴史と博物館
オペラの殿堂スカラ座正面。
オペラの発祥地イタリア。
そのオペラの殿堂として世界に冠たるミラノのスカラ座は1778年8月3日にこけら落としとしてアントニオ・サリエリ作曲の「エウローパ・リコノシュータ」で幕を開けました。
そして1913年、そのネオクラシック様式のスカラ座の後方に「スカラ座博物館」が誕生。
これまでに演奏された楽器、印刷物をはじめ、オペラに関連のある陶磁器、絵画、銅像などが陳列され、今日世界中からオペラ好きの観光客が訪れる場所として有名です。

スカラ座の歴史と博物館
博物館の中。
そしてこのスカラ座の歴史と誰よりも結びついた作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディに関するコーナーにはより大きなスペースで彼に縁の品々が展示されており、博物館の目玉になっています。
ヴェルディのオペラといえば「ナブッコ」や「アイーダ」が有名ですね。
その「アイーダ」はこのスカラ座が初のヨーロッパ公演として、そして1874年には彼自身が自ら指揮をとり、「レクイエム」が上演されました。
また彼の2度目の妻、ジュゼッピーナ・ストレッポーニはヴェルディのオペラの中で、歴史に残る偉大なソプラノ歌手として肖像画が残っています。

スカラ座の歴史と博物館
ジュゼッペ・ヴェルディ肖像画。
それまでローソクの火で灯りをとっていたスカラ座の照明も1883年、客席から舞台まで全て電気に変わったらしいです。
(スカラ座の前身、ドゥカーレ劇場は火災によって崩壊しています)その後、スカラ座の組織面でも、観客との関係などでも大きな改革に踏み出し、現代のオペラの形にもっていったのがアルトゥーロ・トスカニーニ(1867〜1957)。
彼によって、ヴェルディの音楽が収集され、研究されていったので現在、私たちがヴェルディの素晴らしい音楽を堪能する事ができるのです。
彼は「永遠の偉大なスカラ座の監督指揮者」としてその名を世界に広めました。
スカラ座の歴史と博物館
演劇のリハーサル中。
現在、毎年のスカラ座こけら落としはミラノの守護聖人サンタンブロージョの日、12月7日になっています。
2010年02月05日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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