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冬の風物詩 待機レッカー車

 高速道路の路肩などで、何をするでもなく止まっているレッカー車。これが多く見られるようになると「ああ今年も冬が来たな〜」と実感します。
韓国では寒くなると路上で動かなくなってしまう車がなぜか急増するのです。

 韓国人の知人に尋ねてみたところ、このレッカー車は出動のための待機をしているそうです。しかもその多くは「これから止まるだろう車」のために路肩に来ており、出動があるかどうかもわからないとか。

 いつもは人ごとだった私ですが、その効力と舞台裏をちょっとだけうかがい知れる出来事に遭遇しました。ある日、車のタイヤがいきなりパンク。サービスセンターに電話すると、15分かからずでレッカー車がやってくるではありませんか。そして、目の鼻の先にある自動車整備工場を指さし「ここでいいですよね」と運び、レッカー代を受け取ってあっという間に去りました。「はやいっ!!」
ドライバーは歩合制で一日に何件処理できるかが大事な成果なのだとか。

 韓国のガソリンスタンドはガソリン類の販売と洗車くらいで、点検や修理・部品の交換などがありません。
物品セールスもないのでドライバーとしては嬉しいところですが、ちょっとした修理でも自動車整備工場に運ばなくてはなりません。そのため街中でも小さな工場がちょくちょく発見できます。ちなみに韓国にも車検はありますが、日本に比べて驚くほど安いです。人件費が安くガソリン税などがすでに高いからこその価格設定なのだと思いますが、その分点検時間もパッリパッリで早い…かも。
慎重でカタすぎると言われる日本とせっかちでケンチャナヨ精神の韓国を象徴的に感じるエピソードの一つでした。

 寒くなると急増するいきなり立ち往生車は、この懐に優しい車検制度の副産物なのでしょうか?現場即行のレッカー車も、寒い韓国での人に優しいシステムなのかも、しれません。

2009年12月15日(火) written by Kao from (韓国)
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