不思議な食べ物１ 　パッオンシミ | 韓国

お汁粉のようなパッオンシミ

もう早１１月です。１１月に入ったばかりの週は韓国にも初雪が降り、真冬のような寒い日がありました。
そんな寒い日にふと入ったお店で日本人の私としては懐かしい食べ物に出会ったのです。しかし、懐かしいのは見た目だけ？。実は似ているようで違う食べ物だったのでご紹介しましょう。
その名もパッオンシミ（小豆もち）。 小豆汁のなかにお餅。 見た完全に日本のお汁粉のようですよね！？ でもお汁粉とは違うところがいくつかあります。
1つ目。写真からも分かるようにお汁粉の中にご飯が入っているのです。お汁粉に親しんでいる日本人の私からしたら少し不思議な感じがしましたが、違和感がないのでOKではないでしょうか。

中にはご飯が、、、懐かしいようで違うような、、、

2つ目。これはとても衝撃でした。一口食べてビックリ！甘くないんです。
見た目がお汁粉なので甘いものだと思って口にした私。小豆なのでほんのり甘みはあるものの他の調味料は使っていないかのような味でした。
韓国の人はそのまま食べるのかと聞いてみると、基本的に塩で好みの味付けをするそうです。そしてなくてはならないキムチ。塩で味付けしてキムチと一緒にパッオンシミを。
中には砂糖で味付けをして食べる方もいるそうです。特に慶尚道（キョンサンドウ）の方は基本的に料理が甘いと言われているので砂糖を入れるそうです。
初めは味に慣れずに、砂糖を少しずつ足して食べていた私も少しすると辛いキムチとほんのり甘いパッオンシミのバランスの虜になってしまいました。これが甘いお汁粉だと食べ切れないだろうけど、自分で色々な味に調整できるパッオンシミはとっても不思議で面白い食べ物ではないでしょうか。寒くなってくるこの時期、体の中から温まることのできる一品です。

パッオンシミとはパッが韓国語で小豆、オンシミとは韓国語でもち米で作って小さくした餅っという意味です。