国民の大移動（秋夕） | 韓国

幸運にも切符戦争に勝った人達

今年の秋夕は１０月４日でした。秋夕とは多くの人たちが田舎に戻り、家族、親戚たちと料理を作ったり、お墓参りをします。１年間の収穫、無病息災を感謝する日です。
韓国では秋夕の前後１日ずつが祝日になります。しかし今年は金曜日から日曜日と土日を挟む形となってしまいました。韓国では日本と違い祝日が土日と重なっても振り替えなどはありません。そのまま流れてしまいます。
なので今年の秋夕は３日間という短い日程でした。

たった３日しかない秋夕。あわただしく国民が大移動を開始します。大移動が始まるのは１０月２日の夕方からです。仕事を終えた人たちで一気に駅はごった返し、高速道路も大渋滞が始まります。
ここで列車に乗ることができる人はごく一部のみ、しかもその切符を買うために秋夕用切符の発売日には駅にはかなりの行列ができるという話です。残念ながら切符戦争に負けた人の選択肢はバスか自家用車。バスも自家用車で帰る人もかなりの忍耐力が必要になります。ソウルからプサンまで普通ならば約５時間で帰れるところ、この時期だと約８時間ほどかかります。ひどいときには１０時間かかることもあるそうです。
しかもその間、トイレも自由に行くことができません。なぜなら休憩所まで５キロと看板が出ていてもそこに着くまで１時間近く掛かってしまうからです。

大移動

そんな大変な思いをして田舎に帰って１日ゆっくり家で家族と過ごすことができても、次の日にはまた大渋滞に巻き込まれてしまうのです。せっかくの休みでも２日は移動で潰れてしまうほどの大渋滞。
できればこの時期の大渋滞には巻き込まれたくありませんね。次の大渋滞は２０１０年２月の旧正月（１３日〜１５日）です。この時期、地方に旅行を計画している方はご注意ください。