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2010冬季オリンピックに向けて始動!『Canada Line』

2010冬季オリンピックに向けて始動!『Canada Line』
始発駅『YVR-Airport Station』から見た
バンクーバー国際空港
2003年7月にIOC(国際オリンピック委員会)より「2010年冬季オリンピックは―――“バンクーバー”で開催される」と正式発表がされてから、早6年。まだまだ先の話だと思っていたのに、もう数ヵ月後の話となってしまいました。私はオリンピック開催が決まった年の翌年2004年に渡加し、今年でカナダ生活も5年目となったのですが、この5年の間にバンクーバーがオリンピックに向け、どんどん姿を変えていくのを目の当たりにしてきました。今回はその「街の変化」の中で一番目に付いた公共交通システムの新たな路線『Canada Line』についてお話したいと思います。
2010冬季オリンピックに向けて始動!『Canada Line』
車両内。新しいのでピカピカです!
『Canada Line』とは、メトロ・バンクーバーの公共交通システムの一つである「スカイトレイン(モノレール)」の従来の二線『Expo Line』『Millennium Line』に加え、“オリンピック渋滞”を緩和させる為に新たに増設した路線名です。2005年10月に着工し、約4年後の今年2009年8月に完成しました。バンクーバー国際空港からオリンピック村、バンクーバー・ダウンタウンを直結し、それにかかる所要走行時間も30分以内と短め。外国からのオリンピック観光客にとっては、とても便利な公共交通システムとなると思います。
2010冬季オリンピックに向けて始動!『Canada Line』
終着駅『Waterfront Station』に到着。
やはり旅行バッグを持った人が多いですね。
しかし完成までの間には、沢山の問題もありました。沿線予定地がバンクーバー市街中心部だった為、主要道路のいくつかが4年間閉鎖、もしくは片道一車線通行のみとなったり、街のど真ん中にビルがまるまる入ってしまいそうな超巨大な穴が掘られたりしました。なので主要道路はいつも工事のため大渋滞・・・。当時、車通勤をしていた私はかなりのストレスを感じていました。それに加え、主要道路に立ち並んでいた店舗の多くが、工事による客足の激減によって閉店、もしくは移転を余儀なくされてしまいました。工事以前の街の姿・お店が立ち並ぶ賑やかな大通りだったの知っている身としては「とにかく、一日も早く工事が終って欲しい」と、そう願わずにはいられない、そんな4年間でした。その『Canada Line』がようやく完成し、掘り起こされた道路も今では綺麗に補正され、街のど真ん中にポッカリと空いていた大きな穴も姿を消しています。美しかったバンクーバーの街並みが、ようやくその姿を取り戻しつつあり感激ひとしおです。
2010冬季オリンピックに向けて始動!『Canada Line』
『Waterfront Station』の外観。
実は先週末、完成したばかりの『Canada Line』に乗ってきました。バンクーバーの中心部に位置する『King Edward Station』から始発・終着の『YVR-Airport(バンクーバー国際空港) Station』まで行き、そこから、これまた始発・終着となるダウンタウンの『Waterfront Station』まで乗ってきました。従来のスカイトレイン2線は主に高架上を走るので、まさしく「空とぶ列車」に乗っているようなのですが、この『Canada Line』に関しては、路線の70〜80%は地下を走っているんですね。感覚としては、「モノレール」というより、日本の「地下鉄」に限りなく近いです。乗り心地ですが、シートが硬い為、お世辞にも良いとは言えません。しかし新型車両な事もあり、車内がピカピカだったのが印象的でした。
とうとう『Canada Line』が始動し、そしてそれに実際に乗った事で、改めてオリンピックが近付いて来ているのを実感しました。バンクーバー〜ウィスラー間を結ぶ高速道路『Sea to Sky Highway』の拡張工事も終わりつつあります。冬季オリンピック開催まであと僅か。それまで、もう少しこの街の変化を見守ろうと思います。
2009年10月13日(火) written by Saori from (カナダ)
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