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200908042909

熱波到来! 『カナダの夏』

熱波到来! 『カナダの夏』
バンクーバーのキツラノ・ビーチ。
涼を求める人々で賑わっています。
8月に入り、夏真盛りとなったカナダ西海岸ですが、先々週から先週半ばにかけ、記録的な熱波に見舞われました。今回は熱波も含めた『カナダの夏』についてお話したいと思います。
まずは今回カナダ西部を襲った熱波について。今回の熱波で一番気温が上昇したのが先週月曜日〜水曜日にかけての3日間で、BC州海岸部では35度くらい、それよりもっと暑いBC州内陸部では40度近い気温となりました。1950年代に観測された最高気温の記録をこの3日間で破った地域が続出したそうで、内陸部の一部地域では、室内気温が40度以上になった地域もあるそうです。今回の熱波によって家電店では扇風機やエアコンが飛ぶように売れ、商品売り切れの店が続出。車の修理工場でもエアコン設置依頼や修理依頼が殺到し、てんやわんやの状態になったそうです。また、涼を求めてビーチやプールにも人々が押し寄せ、バンクーバーのキツラノ・ビーチに関しては、熱波のピークとなった先週火曜日に14,000人の人々がビーチに押し寄せたそうです。

熱波到来! 『カナダの夏』
この熱波で、遂に我家の
扇風機も今年初出動となりました。
ここまで読んで、高温多湿の日本にお住まいの読者の方々は「35度くらいで、なんでそんなに大騒ぎになるんだろう?」と思われたのでは?実はこれにはれっきとした理由があるんです。
本来、カナダ西部の夏の最高気温は25度くらいだったんです。なので今回の35〜37度台というのはとんでもない数字なんですよね(夏は35度台が当たり前の日本が、来年から45度台になる、と想像して頂ければ、なんとなくお分かり頂けるかと思います)。8年前の夏、私が初めてカナダに旅行で来た時も7〜8月だったにも拘らずそれ位の温度しかなく、バンクーバー空港の駐車場で半袖が寒くて震え上がったのを覚えています。朝晩は現地で買ったフリースを着込んでいましたし、昼間でもカフェで熱いコーヒーが飲めるほどでした。そんな「夏でも気温が上昇しないカナダ西部」だった為、当時はエアコンの普及率が非常に低く、家にエアコンが無いのは当たり前。そして車にもエアコンが付いていないのが当たり前、という感じでした。

ところが地球温暖化の影響で年々気温が上昇し、数年前までは信じられなかったような「35度」という温度にまで気温が上昇する日が現れ始め、挙句の果てには今回のように「熱波」にまで毎年のように見舞われる状態になってしまいました。一般家庭や新車等にエアコンが普及し始めたのも、ここ数年のことです。

このように、8年前に比べたら数段暑くなってしまったカナダ西部ではありますが、実は毎日がそんなに暑いわけではありません。通常の夏の気温は西海岸地方では27〜30度くらいでして、湿気が無い為、空気もカラリとしており実に爽やか。湿気が無いので日向に出ると肌がチリチリと焼けるように痛みますが、木陰では風が自然のクーラーのように涼しく、とても気持ちがいいです。なので、毎年やって来る『熱波週間』以外は実に快適な夏なんですよね。なので、うだるような暑さに慣れていないカナダ西部の住民は、この『熱波週間』になると毎年大騒ぎしてしまうんです。きっと、来年も大騒ぎになる事かと・・・。

今回の熱波ですが、ピークは先週水曜日までだったようで、それ以降は一気に気温が通常通りに戻りました。このままの気温で秋が来てくれることを願ってやまない私なのであります・・・。
2009年08月04日(火) written by Saori from (カナダ)
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