日曜がお得！ニュー・カールスベア美術館 | デンマーク

日本にいる時からもそうですが、身近な所に観光地があっても、実際住んでいるといつでも行けると思ってしまってなかなか足が向きません。
チボリのすぐ横にあるニュー・カールスベア美術館も、ほぼ毎日前を通っているにも関わらず今まで一度も行ったことがありませんでした。

友達に「日曜は無料で入れるよ！」という話を聞いて、今回初めて行ってみました。
かなり存在感がある建物で、コペンハーゲンに来たことのある人なら一度は見たことがあると思います。
カールスベアは、デンマークで一番大きいビール会社。その創業者のコレクションが、いわばこの美術館という訳です。（規模がデカイ！）
この他にもデンマークには各地に「カールスベア寄贈」や「カールスベア出資」などのものがたくさんあります。あの有名な人魚姫の像も、カールスベア寄贈品。この美術館はその財力を表す一番の建物とも言えるでしょう。

この美術館のメインは彫刻で、古代エジプト、ギリシャ、ローマの作品。彫刻が館内にずらりと並ぶその姿は圧巻です。
今から何千年も前のものが未だ現代に残っているなんて、とても神秘的です。当時の技術にも驚かされます。
彫刻の他にもヨーロッパの歴史がよくわかる、年代別の遺物などもパネルと共に展示されており、興味深いです。

しかし意外な目玉は、ゴッホやゴーギャンの作品が地味に飾られているということ。もちろん本物です。
ゴッホはともかく、ゴーギャンの作品は有名なものも含まれていたので見応えがありました。フレデリクスベア公園をモチーフにしたものもあって、なんだか親近感です。

館内には立派な屋内庭園もあり、ベンチに座りながらほっと一息つくこともできますし、それを見下ろせる素敵なカフェもあります。
日曜日の昼下がり、たまには美術館で落ち着いた一日を過ごすのもおすすめです。