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ミラノ・コレクション

ミラノ・コレクション
Gucci新作
 2009年春・夏ミラノ・コレクションが9月20日から27日まで開催されていました。
バイヤーというお仕事に憧れてる方も多いと思いますが、ショールームを巡り、来年のトレンドを確認し、色々と策を練りながら最終的に買い付けを決定する・・・という大変なお仕事をこなすバイヤー達のお仕事を今回はご紹介します。
【第一段階】
 長時間のフライト疲れと時差ボケの頭を抱えながら(笑)朝9時30分頃からタクシーでアポイントを取ったブランドのショールームへ向かいます。
ミラノ・コレクション
モデル
まずは目を慣らす意味でも、ショールームの中をざっと見回し、担当者から今年のトレンドやブランドの特徴を聞きながら商品(服・アクセサリー)を実際に手に取ったりして素材や値段を確かめます。
気に入ったモノがあればショールーム所属のモデルに着てもらったりして、全体像をつかみつつ、メモしたりデジカメで撮ったり・・・
これを1日中、ショールームの閉まる夜7〜8時頃まで続けます。多い時には1日で6〜7軒のショールームに行ったり、1ヶ所で3時間もかかったりします。その間に簡単なお昼ご飯を済ませ、休む間もなく歩き回ったり、タクシーで移動したり、が続きます。

【第二段階】
ミラノ・コレクション
ショールーム内
 2〜3日間ほどのショールーム巡りで、グッタリした体にムチを打ちつつ(笑)4日目辺りから実際に商品を絞り、オーダーに入ります。
ブランド担当者と名刺交換し、あらかじめチェックしておいた商品を選び、モデルに着てもらったり、写真を横から後ろから撮ったり、素材や型をメモしたりしながら一つずつオーダーをしていきます。
バイヤーにとっては一番「集中」する時間です。
時々コーヒーなど飲みながら、冷静な判断で商品を選んでいきます。
【第三段階】
 オーダーが終われば、支払い方法を決めたり、配送の時期を調整したり、と最終段階の決定をします。
お互いの信頼関係が何より大切なビジネスなのでブランド側もバイヤー側も真剣です。
ただ残念な事にイタリアなどでは時々商品の「延滞」が起こったりするので、あまり頻繁だと取り扱いブランドを変えた方がいいかもしれないし、そうするとまた最初からブランド探しという「長い道のり」が待っているのです・・・

ミラノ・コレクション
展示されてたドレス
 こうして長くて1週間ほど、短ければ4日間ほどでミラノ滞在を終え、時差ボケしているまま、また日本へ帰って仕事する、という状況が待っています。
一見「華やか」な世界のバイヤーですが、体力と一瞬の集中力、判断力が必要な大変で地道なお仕事です。
この時期はミラノのあらゆるホテルが通常の3倍ほどの値段になり、常に満室なので、観光で来られる場合はコレクション時期をはずされる事をオススメします。
2008年10月03日(金) written by Maliarda from (イタリア)
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