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ドイツ人はケチ? それとも・・・

「ドイツ人はケチだ!」という愚痴を、数人の友達から聞いたことがあります。ホストファミリーが、電気や水の使いすぎにいちいちうるさかったり、洗濯物が溜まるまでなかなか洗濯機を回してくれなかったり・・・というようなことがあるようです。小さな生活習慣の違いと言えど、毎日の生活のことですから、ストレスが溜まるのもわかります。

しかし、質素倹約を良しとする、ドイツ人の生活習慣にも、長い歴史の背景があります。以前、本で読みましたが、獲物の捕れない冬が長いドイツでは、いかに「計画的に暮らす」かがとても重要でした。計画的に食料を消費して冬に備えなければ、寒く長い冬を越すことはできません。その昔、ドイツに暮らす人々にとって「計画性」は命に関わることでした。そういった背景を考えてみますと、普段は節約して暮らし、長期休暇には旅行に行くなどして思い切り羽を伸ばす、というドイツ人の計画的な1年間の過ごし方が理解できるような気がします。

また、光熱費の節約、という意味では、ドイツは昔から資源が乏しい国だった、という背景が挙げられると思います。四方を海で囲まれた日本とは違い、ドイツは特に水資源の少ない国でした。そこで、人々は自然と、少ない資源で効果的に暮らす知恵を身に付けていったようです。日本人には「光熱費を使いすぎても、お金を払えばいい」という意識の人が多いと思いますが、ドイツでは、「資源は皆のもの」という意識が強いのです。私は個人的に、「後世のために、限りある資源を有効に使う」ことは、すばらしい心がけだと思います。

そうは言っても、質素倹約のみならず、合理的な物の考え方をするドイツ人のこと、私達日本人から見ると、なかなか理解しかねる場合もありますが、「郷に入れば郷に従え」という言葉の通り、彼らの価値観に合わせる努力も必要なのかもしれません。ちなみに私はWohnung暮らしですが、階段・廊下などの共有スペースの電気代はきっちり割られて請求されます(笑)でも私は、こんなドイツの生、悪くないと思っています!

2008年08月05日(火) written by たみぃ 『ケルンでルンルン♪』 from (ドイツ)
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