リスニング訓練の旅 | オーストラリア

身分証明にもなる国際免許証は、現地での生活プランにもよるが、持っていて損はない。
日本で免許証を持っていれば、渡豪前に日本で手続きをするだけである。有効期間は１年なので、ワーホリの１年間たっぷり滞在する予定なら、渡豪直前に申請するのがいいが、地域によって受け取るまでに日数を要する場合もあるので、自分の申請する地域できちんと調べてから申請する日程を決めるのがいいだろう。

レンタカーを借りる時には必ず必要になる。日本の免許証の提示も同時に求められる場合もある。
それだけでなく、国際免許を持っていることで働き口も広がる。

日本から家族が会いに来たとき、現地ツアーに参加した。参加者は私たち３人とオージーのガイドさんだけ。
私は助手席に乗せられ、ガイドさんの説明を後部座席の自分の家族に通訳するはめになった。まじめなガイドさんは眠っている私をたたき起こしてまでガイド通訳をさせた。

私にとってはリスニング訓練の研修旅行のようだったが、最終日、ガイドさんは「よし、合格。うちで通訳ガイドの仕事をしないか」と言ってきた。英語に自信がないから！と断る私に、「ガイド内容も前もって教えるから大丈夫。仕事は今あなたがやってることと同じ。私にくっついて、日本人のお客さんに通訳するだけよ」とのこと。一人で連れて行くわけでもなく、お客さんが日本人ならやりやすい。

彼女が希望する条件はいくつかあった。家族経営の小さな会社だったが、日本人客を増やしたいようだ。常に探している様子だったので、参考までにあげてみる。
・ある程度通訳できる英語レベル
英語力があるに越したことはないが、intermediate終了程度のレベル、で大丈夫なようだ。
・どんな業界でもいいから、ある程度の社会経験があること
こちらにいて感じるのは、社会経験があったほうが信用があるということ。つまり、大学を出て社会経験がないまま来た人よりも、日本で何年も働いた経験のある人のほうが安心、ということ。
・コミュニケーション能力が、普通にあること
・国際免許を持っていること
運転をするのは現地ガイドさんだが、何かあったときのため、持っていて欲しいようだ。
・健康なこと
旅行ガイドなので当然、泊りがけの仕事になる。ガイドが体調を崩しては仕事にならない。
・オーストラリアでの滞在期間が長いほどありがたい、とのこと。

英語力UPにもつながるいいお話だったが、すでに仕事が決まっていたため、お断りした。
その決まっていた仕事、というのがまた、国際免許必須のお仕事だった。この仕事については、次回でお伝えしたいと思う。