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パリでエアコンは必要か?

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フランスもパリとその郊外では冷房がほとんど普及していません。そもそも夏、それほど暑くなりませんし、暑い時期も限られています。街にはいまだ「冷房中」なる表示を誇らしげに掲げるレストランがあるくらいですし、自動車もエアコンが長らくオプションでした。

数年前の夏、万単位の人々が亡くなられるあの猛暑がきっかけでしょうか、エアコンが家電屋やDIYショップに並び始めるようになったのは。翌年の春先には猛暑に備えよとばかりに、これまで見たこともなかったスーパーの広告に登場し、品揃えも広がり、なんと朝市にはエアコン普及が進んでいる隣国から出張販売に来るものまでありました。

西ヨーロッパでエアコンが普及していそうなのは、実際のところよくわからないのですが、地中海沿岸で夏どうしようもなく暑く、しかし先進国として経済発展を遂げているイタリアでしょうか。イタリアの南のほうは暑い上にかなり湿度もあるのでエアコンなしはつらいでしょうが、フランスはマルセイユ辺りでも町には、パリでは珍しいうなり声をあげるエアコンの室外機の音がきこえます。

パリの夏は本当に短かく、市民は夏に「夏」を求めて移動するくらいです。エアコンがあっても実働はせいぜい2週間でしょうか。それでも湿度が低いので日差しを避ければなんとかしのげます。ゆえにエアコンは写真のような可搬形一体式が多いようです。日本のような据え置き型セパレートは主流ではなく、室内機デザインもかなり貧弱ですが、ダイキンのような専業大手は信頼の証のようです。ヨーロッパ製ではイタリア、デロンギがそのデザインが日本の最新機種にも劣らぬほど秀逸です。
2007年07月10日(火) written by ichigo 『フランスで暮らす』 from (フランス)

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