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200703061755

おいしい水、安全な水

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21世紀にもなっていまさら、「フランスではぶどう酒を水代わりに、子供でさえ飲む」なんて話はもう聞きませんが、パリで水道水を飲むとあたるというのはまだあると思います。フランスほどの先進国の首都で水道水も飲めないなんてバカなはなしはありませんが、旅行者の疲れた体と胃に、普段の飲みなれないカルシウムの多い水は確かに負担ともいえます。もっとも東京も高度浄水処理が広まり飛躍的に水質がよくなったのは最近で以前はまともに飲めませんでしたからおあいこでしょうか。

水と安全はもはやタダではない、水道水が危ないといわれてずいぶん経ち、浄水器が広く普及した日本に対してフランスではボトル入りミネラルウオーターがその回答のひとつです。もちろん水道水の品質劣化に伴ってミネラルウオーターが普及したわけではなく、それ自体がフランスの文化ともいえますが、実際には水道の質は市民感覚では悪くなっているようです。浄水器はフランスではほとんど普及していません。

実は日本で浄水器普及のきっかけとなったトリハロメタンやそれを生み出す原因となった高濃度の塩素注入がないためその能力が生かせないのです。ミネラルを多く含むが故の味はともかく、塩素、カビ臭は気になりません。しかし2001年にはバイオテロに対策として塩素濃度が多くなったこともありましたが。むしろ気になるのは農業起源や配管由来の窒素酸化物、農薬、重金属で、ミネラルウオーターが売れているのはこれらを避けるためなのです。水道水が硬水ならミネラルウオーターも硬水が好んで飲まれるものも多いので。

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フランス産ミネラルウオーターの広告には水源地の厳しい管理がうたわれていますが、ちょうど日本の水源涵養と同じようなものでしょうか。フランスで日本人にやさしい水といえばやはりカルシウムなどが少なく、シリカが多いヴォルヴィックで日本の標準的な水道水にかなり近いです。その水源のオーヴェルニュ地方を訪れるとより実感できます。山がちな地形、しかもそれは火山で温泉も湧出しています。風景もどこか日本の山というかカルデラ火山地形は日本の阿蘇と見間違う錯覚がします。
2007年03月06日(火) written by ichigo 『フランスで暮らす』 from (フランス)

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