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2006111411

フランスの普段着

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フランス、パリといえばファッションの聖地のような印象があり、住む人々はすべからく美しく着飾っているという誤解があると聞きます。パリの日本人コミュニティでは、長期滞在者に起こる異国での疎外感等からくる欝状態のことをパリ症候群と呼ぶそうですが、最近では短期の旅行客でさえ美しいパリの理想と現実に落胆し療養を必要とする新しいパリ症候群があるそうです。


パリ市民の身なりに幻滅なんてことは極論ですが、少なくともフランス人には日本人観光客がフランスまでブランド品を探しにくるほどのエネルギーも予算もありません。高級ブランドを身につけている人も多く見かけません。また流行を感じさせる多くに人が着る似た服というのも日本のように顕著ではなく、むしろ飛びぬけた服装の人をより多く見かけます。「この人いつも同じような服着ている」というのも。はたしてファッションの都でこのようなことが許されるのでしょうか。
お手ごろの服は量販店に並んでいます。以前、フランスの安い服といえばその品質の悪さはかなりのものでした。しかし日本で当たり前になった、中国の経済開放政策以降ユニクロに代表されるような低価格にして高品質の中国製衣類というのがフランスでは近年の中国経済躍進に呼応し、かつての東ヨーロッパ、北アフリカ、中南米製を押しやるように上陸してきました。

一方で、フランスにはソルドすなわちバーゲンに特別な意味があります。本来は商品見本や売り切れ御免の在庫一斉処分で、地方自治体の認可の元で行われる極めてありがたい廉売でした。最近ではビジネスのスピードも変わりシーズン中に結構な割引の値札がつくことがあります。しかし、やはりいい服は毎度ソルドで調達するという人も多くいます。小売店の売り上げが初夏のソルドに集中するという統計もあります。当然、季節外れの安売りで上等な服が出るのですから町の服装が流行を反映するとは限りません。

もちろんフランス人そろって流行おくれの退蔵バーゲン衣類に身をつつんているわけではありません。量販店では安い店でもいつも季節のショーウインドウが飾られていますし、季刊の通販カタログは毎度新しいものが見つかります。
2006年11月14日(火) written by ichigo 『フランスで暮らす』 from (フランス)

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