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200610312

秋の味覚

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いまどきの世界ではあらゆるものが世界を行き来し、ほしいものは何でもてにはいります。
食べ物も同様に食べたいものが、本来季節ものであっても世界の産地から季節に関係なく手に入ります。日本、そしてフランスでも同じ状況にありますが、やはり季節には季節に盛況となるものがあります。

秋口からは地物の果物がこれまでの早物や長期保存された南半球からのものに置き換わってうれしい値段で登場し始めます。
筆頭はやはりりんごとぶどうです。りんごの品種は日本でも多くのものが栽培されているので目新しさはないかもしれませんが、日本を離れて"Fuji"なんて品種を見つけるとうれしいものです。そのほかNashi、Kakiという果物も売られていますがまさに梨であり、柿です。パリでは無理ですが、近郊の農園ではりんご狩りが可能なところも結構あります。
木の実ではくるみ、栗、ノアゼット(ヘーゼルナッツ)が果物同様に量り売りに登場し、特にくるみの新鮮なものは殻から出されてナッツとして売られているものとはまったく別物、殻にはまだ湿り気がのこり、実がみずみずしいものでなかなかの珍味です。新鮮なものは手で割ったり開けたりできるほどです。

秋の味覚の王様、日本ならさんまやマツタケですが、フランス近海にはさんまはいないようでし、さんま以外の魚でもヒカリ物は脂ののりがいまいちなのが残念です。
マツタケもありませんがそれに代わるマツタケなみに高価なセップ茸、マツタケ並の品格で大きなもので香りも良いのですが、バターソテーなど洋風調理向きです。一方、ジロルというオレンジに色鮮やかなきのこは和洋両方にあう万能きのこ、マツタケなみに筋がしっかりしているので加熱にも強く、鍋やすき焼きにもOKです。

食料の自給率が低い日本では地物と輸入物のギャップがあまり実感できないのですが、フランスではこの秋の味覚のシーズン以降、店頭の野菜が貧相になるいやな季節がやってきます。

2006年10月31日(火) written by ichigo 『フランスで暮らす』 from (フランス)

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