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パンテオン、入場料を徴収することに決定

パンテオン、入場料を徴収することに決定
パンテオン神殿。

 ローマにある観光名所として有名なパンテオン神殿を訪れる際、これまで入場料無料だったのですが、2018年5月から観光で訪れる場合は入場料を徴収することになったとイタリア文化・観光省の発表がありました。
パンテオンは現在教会として使われていて、年間約740万人が見学に訪れる超人気スポットでもあります。現在検討されているのは、1人あたり2ユーロ(約270円)の入場料だということです。この入場料収入の一部は建物の維持・修復費などに使われる予定なのだとか。

パンテオン、入場料を徴収することに決定
直径9メートルの「目」と呼ばれる穴。

 パンテオン神殿は、紀元前27〜25年、初代ローマ皇帝アウグストゥスの側近マルクス・ウィプサニウス・アグリッパによって建造されました。鉄筋を全く使わない石造建築としては世界最大のものとなります。
あのルネサンス期の巨匠ミケランジェロが賞賛したこのパンテオンは、非常にシンプルなデザインや装飾にも関わらず、観る者訪れる者を圧倒し、ローマの街なかにおいても非常に重要な建物の一つです。


パンテオン、入場料を徴収することに決定
初代国王エマヌエーレ2世のお墓。

 このパンテオンは、元々アウグストゥスを奉る予定だったそうですが、市民の反発を心配し、万神殿としたとされています。また一度火事で焼失してしまったため、起源118年〜128年にかけて、当時のローマ皇帝ハドリアヌスにより再建されました。これが今日のパンテオン神殿です。
屋根の三角部分に、初代パンテオンを建造したアグリッパへ敬意を表し、ラテン語で「M. AGRIPPA L. F. COS TERTIUM FECIT(ルキウスの息子マルクス・アグリッパが、3度目のコンスルの際に建造)」と記されています。
中に入ると高さ約43メートルの天井に目を奪われます。なんと直径9メートルの穴があいていて、内部に光を注ぐのみならず、太陽の光を利用した日時計の役割もしているのです。
また雨が降ってもこの穴からは比較的水滴が入ってこないような設計にもなっているようです。こうした大きな穴があると、内の空気は上昇するように流れていくので、上昇気流により降り注ぐ雨は細かく砕かれ外側へ跳ね返るのだとか!2000年前の古代ローマ時代の建築技術には本当に驚かされますね。


 内部にはイタリア統一に力を尽くしたイタリア国王エマヌエーレ2世や画家ラファエロなどの重要人物も埋葬されています。
また土曜の17:00からと日曜の10:30からはミサが行われ、観光客の入場は禁止ですので注意してください。


2018年01月02日(火) written by Maliarda from (イタリア)
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